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1981◆高1時代の夏に(3)-Nコン本番 [YAMATO高校♪合唱部]

Nコン(NHK全国音楽コンクール)を知らない方のために少し解説を。


NHK 全国学校音楽コンクール課題曲集 高等学校の部 混声合唱 第61回~第75回(平成6~20年度)

NHK 全国学校音楽コンクール課題曲集
高等学校の部 混声合唱
第61回~第75回(平成6~20年度)

  • 作者: 日本放送協会
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2009/06/23
  • メディア: 楽譜

 

「県大会→ブロック大会→全国大会」という流れで、
夏から秋に掛けての長丁場です。

県大会では、
「最優秀=1校、優秀=2校、優良=3校」が入賞対象で、
最優秀校だけがブロック大会へと進むことができます。
30数年前の話です。
今は少し違っているようです。

当然ながら、
我が校も含めて、
ほとんどの学校が夏だけで終わるわけですね。

最優秀校は、
神奈川県の場合、
毎年ほぼ●●高校が常連でした。

この●●高校の合唱部は、
聞く所によると、
部員70数名。

さらには1軍・2軍と分けられていて、
Nコンに向けて万全の体制で臨んできます。

さてさて、
当日の朝です。

会場に到着すると、
周囲の公園などで、
真夏の太陽と蝉時雨の中、
各校が発声練習しています。

負けじと我が校も。

それから、
ようやく会場の中へ入って行きます。

ステージ慣れするために、
何度か市民合唱祭には参加していました。

でも、会場の中へ入ってビックリ!
ここはスケールが違う!
完全にプロが演奏会を開く場所です。

http://www.kanagawa-ongakudo.com/about/
神奈川県立音楽堂

神奈川県立音楽堂アーカイブ検索結果
http://www.kanagawa-ongakudo.com/archive_list?query=NHK&y1=1981&m1=8&d1=0&y2=0&m2=0&d2=0&title=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB&organizer&performer&music&genre
キーワード=【1981年 NHKコンクール

この年、
神奈川県大会の参加校は40近かったと思います。

我が校の演奏順は[2][1]番。

客席で他校の演奏を聴きながら、
出番を待ちました。

次々と壇上に現れては消えていく他校の合唱部。

その演奏を見ていて、
初めて気づいたのです。

我が校には他校とは明らかに違う点がありました。

他校の指揮者は、
音楽専攻のOBや顧問の先生が務めているのです。

長年手塩にかけて、
育て上げて来ているのです。

当然ながら、
入賞の常連校も同じです。

我が校はと言えば、
創部以来、代々、
指揮者が現役高校生
なのです。

つまり、
指揮者が毎年変わります。

ウチの顧問の先生は、
会場までの単なる引率役です。

それが「当然」だと思っていました。

どの学校も同じだと。

当日の会場で、
本番直前になって初めて知る現実。

こんな不利な点ばかりの我が校の合唱部。

果たして大丈夫なのか・・・。

そうこうしているうちに出番が近づき、
ステージ脇へと移動しました。

目の前で20番目の高校が演奏しています。

あぁ・・・、
怖くなってきました。

でも、
もう逃げられません。

自由曲の演奏が終わり、
20番目の演奏者が反対側の袖から退出します。

そして、
NHKアナウンサーがステージに出てきました。

いよいよ僕らの出番です。

NHKアナウンサー
「神奈川県立ヤマト高等学校の演奏です。
まずは課題曲「わが里程標(わがマイルストーン)」。
指揮は3年生の●●●●君、ピアノは1年生の****さん。
次に、自由曲。
高田敏子(たかだとしこ)作詞、
三善晃(みよしあきら)作曲、
混声6部合唱組曲『嫁ぐ娘に』より『かどで』。」


どよめきが客席から聞こえる。

照明が眩しい。

大勢座っているはずの客席は、
その陰になって真っ暗で見えない。

指揮者がピアノに向かって両手を挙げた。

ピアノ前奏スタート。

さぁ、本番だ!


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8.15◆祖父の戦争を僕は何も知らない(1) [YAMATO高校♪合唱部]

初アップ2009-08-15以来、毎年、少しずつ加筆。
去年2018.8.15(水)  新発見の資料を基に過去記事を大改訂。

2019.8.15(木)追記
この1年間の調査成果をフェイスブックにて整理スタート。
最初に靖国神社へ調査依頼したら逆に謎が深まり、、、
靖国神社の提案は「旧海軍の遺品を管理する厚生労働省」。
調査依頼するも「膨大な書類と時間が必要」との返答で、、、
その後、靖国近隣の資料館で有力なヒントを得て、、、

2020コロナ禍もあって以後は調査難航中。
続編【2】アップには更に時間が必要です。


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戦艦大和講義: 私たちにとって太平洋戦争とは何か

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私たちにとって

太平洋戦争とは何か

  • 作者: 一ノ瀬 俊也
  • 出版社/メーカー: 人文書院
  • 発売日: 2015/04/07
  • メディア: 単行本

815日は「【終】戦の日」か「【敗】戦の日」か。
かなり激しい論争がある、と随分と昔に知った。


なぜ、そんな論争をしているのか。
そんな事、どっちだって、いいじゃないか。
もっと大切な事があるだろう。

人を殺すために出征したまま帰らぬ人となった父方の祖父。
それを知ったのは初めて父方の実家を訪れた小3の冬だった。
「なんでオバアちゃんしかいないの?オジイちゃん、どこ?」
「オジイちゃんはね、戦艦大和乗っちょってたけん。」

全国方言談話データベース 日本のふるさとことば集成〈第15巻〉広島・山口 (国立国語研究所資料集)

全国方言談話データベース
日本のふるさとことば集成〈第15巻〉
広島・山口 (国立国語研究所資料集)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本


初めて会う祖母が遺影を指差しながら聞き慣れぬ言葉で教えてくれた。その誇らし気な顔が、なぜか幼心に気になった。バアチャンは翌日だかに、こうも言った。

「あの山の向こうに【ピカ】も見えたけん。」

ひろしまのピカ (記録のえほん 1)

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  • 作者: 丸木 俊
  • 出版社/メーカー: 小峰書店
  • 発売日: 1980/06/01
  • メディア: 単行本

その数年後に知る【戦艦大和】【ピカ】の正体。

EMOTION the Best 宇宙戦艦ヤマト 劇場版 [DVD]

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宇宙戦艦ヤマト 劇場版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD

爆風で吹き飛ばされる名も無き戦士たち。
あれが祖父の姿かと。
再放送を繰り返し見る内に募る疑問。
この僕が【戦艦大和】の末裔?
信じられない僕は父を問い詰めた。
僕「戦争って若い人が行くんでしょ?子孫いないでしょ?」
父「もう周囲に若い男がいなかった。」

父は男ばかり3人の次男坊。父自身、当時から父親の記憶が殆どなかった。まだ山陽新幹線が通ってなく遠かったからか父が家出したからか山口県とは断絶が続いていた。

祖父が【戦艦大和】乗員だとの物的証拠は皆無。写真すら何も手元にない。祖母と父の言葉だけが証拠だった。

だから僕は小中高と過ごす中で誰にも言わなかった。誰も信じちゃくれないだろうから。証拠を見せろ、と言われるに決まってる。バカにされイジメられるだろうから。父が転勤族で小学校は3つ目だった。

物的証拠がない事に悩み続けた。だから中学でも高校でも誰にも言わなかった。せっかく仲良くなれた友人を失いたくなかった。

何より僕自身が最も疑っていたのだから。しかし父は戦争が大嫌いで戦争の話はタブー。だから僕は疑いながら40数年も信じていた。

2010年7月28日 午後1時39分、父が亡くなった。しばらく後、父の遺品から戦争遺族会の資料を発見。初めて祖父の名と顔を知った。映画でしか見た事ない◆海軍帽◆。祖父のは黒帽で【...国帝本日大】との白文字が見える。ジイチャンは本当に【戦艦大和】だったんだ。これが長年の夢だった物的証拠なんだ、と安心した。

遺族会の資料発見当時、僕は重度のウツで寝たきり。初入院も経験した。マンガさえ苦痛で文字を追えない日々。発見した遺品資料も写真だけ見て、そのまま数年も放置していた。

ここ数年で僕は身体的には完全に回復。アレコレ色んな活動が出来るようになった。そして今年2018年7月。思い立って遺品資料の日付調査を開始。

しかし、、、(以下、続編へ。)

勝とうが負けようが、戦争は戦争。
日本は敗戦国。
敗戦は結果。

そりゃあ原爆は余りにも酷い。
原爆を投下するまで日本を降伏させるな――トルーマンとバーンズの陰謀

原爆を投下するまで
日本を降伏させるな

――トルーマンとバーンズの陰謀

  • 作者: 鳥居 民
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2005/06/01
  • メディア: 単行本
しかし、先に手を出したのは?
被害者意識で夏ばかり騒ぐのは偏った見方だ。
日本とアメリカ・・・どちらも被害者なのだ。

先に奪った側が奪った事を忘れていて良いのか。
奪われた事だけ騒いでいて良いのか。

戦争は何も生み出さない。
奪うだけ。
失うだけ。

望まないのに、人が人を殺しに行った。
望まないのに、人が人に殺されに行った。
望まないのに、人が自ら死を選んで自害した。

8月15日に、日本は戦争に負けた。
8月15日に、日本の戦争は終わった。
8月15日を境に、狂っていた日本が変わった。

「終戦の日」か「敗戦の日」か。
そんな事、どっちだって、いいじゃないか。
どっちも本当だ。
どっちも真実だ。

勝とうが負けようが、戦争は戦争。
「勝った」か「負けた」かの問題ではない。
「終戦」か「敗戦」かで論争している場合じゃない。

もっと大切な事があるだろう。
二度と過ちを犯してはならないのだ。
一人一人、この気持ちを胸にして、大切に守って受け継いでいこう。
それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

  • 作者: 加藤 陽子
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2009/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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【ヒロシマ→ナガサキ→フクシマ】を思ふ [放射能除去装置【コスモクリーナー】計画]

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長崎、女性を原爆症と認める.PNG
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  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2005/06/01

 

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