1981◆高1時代の夏に(2)-Nコン自由曲 [YAMATO高校♪合唱部]
Nコン(NHK全国音楽コンクール)では、
課題曲の他に自由曲を歌うことになっています。
この年、
我が校の指揮者が選んだ曲はコレでした。
世界名作劇場
赤毛のアン
『きこえるかしら』
ロングバージョン
https://m.youtube.com/watch?v=3GHXze7o72s
- 作者: ルーシー・モード・モンゴメリ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1996/09
- メディア: 大型本
- 作者: 日本アニメーション株式会社
- 出版社/メーカー: ぎょうせい
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 単行本
・・・じゃなくて、コレです。
↓
混声合唱組曲『嫁ぐ娘に』より
「かどで」
作詞:高田敏子 作曲:三善晃
https://www.youtube.com/watch?v=CQFUcuKBiZQ
演奏:合唱団 京都エコー
三善晃 混声合唱曲集
嫁ぐ娘に (zen-on music)
- 作者: 三善 晃
- 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
- 発売日: 2008/10/23
- メディア: 楽譜
クリックして聞いて頂いた方、気が付きました?
ピアノ伴奏が全くありません。
いわゆる「ア・カペラ」というヤツです。
三善晃(みよしあきら)の作品は名曲揃いなのですが、
多くが難曲としても知られています。
アニメ「赤毛のアン」のOPとEDの両方とも、
三善晃の作品です。
他の世界名作劇場のと比べると、
明らかに大人を意識した芸術色の濃い曲ですよね。
2拍3連符の連発!
実際、
この「嫁ぐ娘に」という曲も、
表向きは混声6部合唱なのですが、
各パートが上下に分かれる部分があるので、
現実は混声12部合唱というトンデモない曲なんです。
ここで思い出してください、ウチの合唱部の男声人数を。
30数人いる部員の中に、男声は3学年全員で7人。
僕が無理矢理に連れて来た初対面のクラスメイトも合わせてです。
僕等がいなかったら一体どうしたんでしょう?
ということは、男声は各パートに1人だけ。
さらには、男女比は約1:4です。
つまり、男声は1人で4人分の声量を出さねば全体の釣り合いが取れません。
僕は不純な動機で入部した1年生の合唱初心者なのに、
1パートを完全に任されたのです。
責任重大すぎです。
僕が任されたパートは【バス上】 。
【バス下】の最低音は息しか出ない。
へ音譜の直上のドの音を出そうとすると、ひっくり返って裏声。
当時の僕は極端に声域が狭かったのです。
音程・声量・声質・・・全てに完璧が求められました。
放課後は先輩とのマン・ツー・マン練習。
それ以外に、昼休み・土・日・夏休み。
挙句には何と合宿まで。
合宿にはOBまで参加して、よってたかっての猛特訓。
文化部なのに、運動部なみの練習に明け暮れました。
合宿の夜には、OBの方々から色々と聞かされました。
「俺達もNコン前は同じように過ごした。」
「それでも入賞は果たせなかった。」
「賞の為じゃない。歌いたいから歌うんだ。」
「上手く歌おうと思うな。詩を伝える為に歌うんだ。」
合宿を経験したことで、
「僕ら1年生は初心者だから・・・」
という言い訳は、もう通用しなくなりました。
OB達の言葉を胸に、日々とにかく目の前の課題を1つ1つ潰していく事に没頭。
世の中お盆だろうと関係なく、ひたすら練習・練習・練習・・・。
そんなこんなで、Nコン当日を迎えたのです。
花子とアンメモリアルブック
(NHKウイークリーステラ臨時増刊 10月31日号)
- 作者:
- 出版社/メーカー: NHKサービスセンター
- 発売日: 2014/09/17
- メディア: 雑誌
・・・つづく
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